リバーは最後のアクションとなるところです。
ここまでくるとポットも大概は大きくなっていますから、ここでのミスは致命傷になりかねません。
ここでは最後の決断で誤ってしまったハンドを考察します。
フォールドしそうもない相手へのブラフベット
キャッシュゲーム$0.08/$0.16
プリフロップ$0.24
U(私)$14.12 9♣、T♣
H
C
D
S$27.91
B
私が$0.48へレイズ、Sだけがコール。
フロップ$1.12 Q♣、4♦、4♣
相手は$0.64をベット、相手は100%のコンティニュエーションベットを打つクジラより、私はセミブラフで$1.86へレイズ、相手はコール。
ターン$4.84 A♥
相手は$1.12をベット、これはポットオッズに合うためコール。
リバー$7.08 8♥
相手は$3.04をベット、私はブラフで6.08へレイズ。
相手はコールしてK♦、Q♠を開きポットを獲得しました。
私はターンで弱気を見せており、リバーでフォールドしそうにない相手へのブラフベットは間違いでした。
ターンまでのプレイは良かったと思いますが、ターンでバレルが途切れた私としてはリバーでドローが引けなければ、もう諦めるべきハンドだったと思います。
余計なブラフのお陰で$6.08も失ってしまいました。
相手のハンドがよく分かっていない時のリバーのベット
キャッシュゲーム$0.08/$0.16
プリフロップ$0.24
U
H
C
D
S
B(私)$16.65 2♥、9♦
U、Hがフォールド、Cがリンプ、Dがフォールド、Sがコール、私がチェックしました。
フロップ$0.48 2♠、T♦、J♠
3人ともチェック。
ターン$0.48 9♣
Sが$0.3をベット、私はツーペアになったので$0.9へレイズ、Cが何と$1.5へ3ベット、Sと私がコールしました。
リバー$4.98 7♥
Sがチェック、私がポットを少し下回る$4.76へレイズ、Cがコールしました。
ショーダウン$14.5
相手が7♠、J♥を開きポットを獲得しました。
ただでフロップを見れ、ただでターンでツーペアを作れましたが、フロップでアクションが無かったため実は二人のカードの強さがよく分かっていないのです。
ストレートも見えるこのボードでツーペアを過信し、リバーでポットサイズ近いベットを打ってしまったのは間違いでした。
リバーまできて自分のハンドがよく(ナッツ以外)、相手のハンドがよく分かっていない時、リバーではチェックで回すのが無難そうです。
これはフィル・ゴードンもフィル・ゴードンのポーカー攻略法実践編で言っていました。
p147を引用します。
「相手のストーリーが何を語っているのかよく分からない読めない相手に対して、リバーで中程度の強さのハンドを持っているときは、相手のチェックにはチェックで帰したほうがいい。」
フラッシュボードへの自殺行為
キャッシュゲーム$0.08/$0.16
プリフロップ$0.24
U
H
C(私)$14.72 2♥、A♥
D
S$25
B
U、Hがフォールド、私が$0.48でオープン、Dがフォールド、Sがコール、Bがフォールドしました。
フロップ$1.12 7♥、T♦、A♦
相手はVPIP77、PFR6のクジラです。
相手はチェックしてきました。
相手のレンジは相当に広いです。
トップヒットの私は$0.76をベットしました。
相手はコールしました。
ターン$2.64 5♦
もし相手がフラッシュドローならこれで完成です。
相手はチェックしてきました。
私は代償を最小限にしたいため、ポットの半分を下回る$1.25をベットしました。
相手はコールしました。
リバー$5.14 Q♠
相手はチェックしてきました。
相手がクジラなことを考え、多分フラッシュはないだろうと思い$2.50をベットしました。
次ぎの瞬間$12.41へのチェックレイズが返ってきて、しまったと思いました。
これが相手のデータです。
18というのはリバーでベットする確率です。
私は時間ギリギリまで考えましたが、コールしました。
ショーダウン$29.96
相手は6♦、K♦を開き、フラッシュを完成させてポットを獲得しました。
痛恨のバカげたプレイでした。プリフロップでの相手のレンジは相当広いです。私のターンまでのプレイはとても良かったと思います。特にターンの$1.25のベットは良かったと思います。ここでチェックしていれば、恐らくリバーで相手はそれ以上の額をベットして、相手の広いレンジを考えると、Aトップヒットの私は間違いなくペイオフしたと思うからです。しかしリバーのベットは余計でした。ボードにフラッシュが見えている状態での、ワンペアのベットは間違いでした。当然最後はチェックに止めショーダウンするべきでした。余計なベットをしたため相手にリレイズされて、トップヒットの私はレンジの広い相手にフォールドしきれなくなってしまったのです。