鈴本演芸場で寄席を観てきました

2023.10.27(金)上野の鈴本演芸場で寄席を観てきました。私自身普段落語を聞くという趣味は無いのですが、今月は同窓会と麻雀しかしていなかったので、物の試しで行ってみたのです。中学生の時、学校で近くの文化会館で落語を聞きに行くという行事がありましたがその時以来です。その時はそれほど面白いとも思えませんでしたが、相手が中学生でしたので、落語家も多少それに合わせて話してくれたのを覚えています。

場所は大体分かっていたのですが、反対の通りで探してしまい、少し遅れてしまいました。入場料は大人3000円(自由席)でした。中に入ってみますと案外こじんまりとした所です。3階がロビーで場内に入れ、トイレは4階です。場内に入ると案外観客が多いのには驚きました。ざっと見た感じ8割くらいは席が埋まっていたと思います。大体年配の方でした。写真や動画の撮影は禁止です。午前の出演の部(12:30~16:00)は13人いました。最初の演者(伊藤夢葉)は奇術でしたが、私が見れたのは最後の所だけでした。観客の一人に紙とペンを与え、任意で国名を書いて貰い、奇術家も後で紙に書いて、当ててしまうというマジックです。双方ブラジルで一致していたのは見事でした。ペンにマイクロチップを埋め込むとか細工があったのではないかと思いました。(実際はどうか分かりません。)

次は落語(柳家さん花)です。右前へ行き、男性客の間に座りました。落語を聞こうと思ったのですが、右の人の口臭が気になり、笑う度に臭くて気持ち悪くなり、きくどころではありませんでした。三人目の演者(三遊亭金馬)も落語でしたが、割と遠くの席に着いてしまったため、話していることに興味が持てず、空腹感を覚えました。ただ落語というのは、一人二役のボケと突っ込みで、観客を笑わせるものなのだというのは分かりました。

四人目は漫才(金魚、にゃんこ)でした。面白かったですね。中々インパクトがありました。主催側も観客を飽きさせないように工夫しているのが伺えました。昼食はまだなので腹が減って仕方がありません。ロビーに行って弁当を買いに行きましたがカツサンドしかありませんでした。

これで1000円でしたが、意外に旨かったです。尚場内は黙食可ですが、アルコール飲料は禁止です。落語の方は何か頭に入ってこないのです。観客が笑っているのが私には分かりませんでした。私は落語には向かないなっと思いました。紙切り(林家正楽)という演出もありましたが、これが見事でした。相合傘をしている所を見事に形どっていました。少し感動しましたね。他に客のリクエストに応え、紙切りをしているところや、落語を話しているところも見事に形どっていました。リクエストした人にあげていましたが、私も欲しかったですね。もし「宇宙」何てリクエストしたらどうしてたのかな何て思います。

今度は前の席の方へ移動しました。しかし相変わらず落語は眠くなるばかりです。話している時代や背景もピンとこないのでしょうね。音楽(のだゆき)の出演は見事でした。鍵盤で踏切や救急車音を出していました。また笙やアコーディオンの音も奏でていました。おでこで何かの曲を弾ていました。こんなこともできるんだと思いました。最後はまだ早いですがジングルベルでした。春風亭一之輔の落語は少し分かりました。最初に演者の合間に出て座布団や演者名を返す人について説明しましたが、これが惹きつけた感じです。まずは誰しもが理解できる身の回りのことを話し、視聴者に自分の話に興味を持たせる。これが案外落語には重要な要素なのではないかと思いました。聞きなれていないいないから、やはりいきなり落語の世界に入っていくというのは無理があったのではないかと思いました。ふぐを食べる話で、主人は弟子に味見をさせてから食べようとしたけど、弟子も最初に食べる気になれず、物乞いに与えて大丈夫だったのかを見てきてもらってから自分等が食べ、最後に物乞いが実はまだ食べておらず、主人等が無事だったのを確認してから食べようとする話でした。自分としては笑えなかったけど初めて聞く気になった落語でした。

最後の前の太神楽曲芸(扇家勝丸、扇家社中)は見事でした。男女二人の共演で、口の上に笛くらいの筒を載せ、それにどんどん積み上げていくのには驚きました。結構な高さになりました。また筒を口で持ち、それに茶瓶を載せ、転がしたり回したりするのも見事でした。最後まで落とさずにできていました。もし落としたら割れちゃって、破片が観客へ飛ぶかもしれません。それは一大事ですので、多分茶瓶にも多少の仕掛け(万が一落としても割れないとか。)があったのではないかと思いました。いくらプロでも誤りはありますからね。

最後は女性の落語家(蝶花桜桃花)でした。小柄な感じでしたが一生懸命にやっているのが伝わり話を聞く気になれました。新作のようです。ナースの話で看護婦長と新人のボケと突っ込み、患者と一人三役をやっていました。まあ良かったのではないでしょうか。ネタを作るのも大変だなっと思いました。

結論を言いますと、それでも行って良かったと思います。こういう時間の使い方もありだなっと思いました。後で分かったことですが、ここは一ケ月を10日、上席(1~10日)、中席(11日~20日)、下席(21~30日)と分け、席が変わる毎に演者が変わるようです。よって今日見た演者達は、今月21~30日までやるようです。同じ演者でも別の日に行ったら別の話が聴けると思います。最後に奇術(昼の部)とマジック(夜の部)はどう違うのかなっと思いました。