戦場ヶ原のハイキングを楽しみました

2023.11.10(金)8:30湯ノ湖の亀の井ホテルを出て戦場ヶ原へ車で向かいました。

最初は三本松の無料駐車場に車を止めて戦場ヶ原展望台へ行きました。8:50です。

低木だらけでまるでミステリーサークルのようです。いい眺めでした。昔、下野の国(栃木県)の男体山の神と上野(こうずけ)の国(群馬県)の赤城山の神が領地を争いました。 男体山の神は大蛇(オロチ)、赤城山の神は百足(ムカデ)に化身して戦ったという伝説から戦場ヶ原の名前がついたようです。

赤沼茶屋の奥に無料駐車場がありますのでそこに車を止め、いよいよハイキングのスタートです。9:10です。

少し肌寒く紅葉はほぼ終わっている感じでした。この時期は長袖が必要です。しかしハイキングするには気持ちがいいです。戦場ヶ原自然研究路を青木橋へ向かいます。途中から少し高い木道になり歩きやすいです。

左手に湯川が流れています。冷たい澄んだ綺麗な水でした。

マガモが見えました。一年中住んでいるようです。他に野鳥もいました。オペラグラスを持って行くとよく観察できおすすめです。ここは野鳥が多く、180種も確認されているようです。

そして右手が戦場ヶ原になります。木が発育しない湿原地帯です。尚左手の湯川とは少し高低差があり、川の方が低いです。よって湯川は湿原地帯の水を排水する役目を果たしています。

湿地帯で土壌が酸性で栄養分にも乏しく、木には過酷な環境です。よって発育不良の盆栽のようなカラマツしか見えません。

男体山を背景にすると一段と素晴らしい眺めになります。尚他の歩道者はあまりいませんでした。前後に見えないくらいでした。

戦場ヶ原ではこれだけの花が見えるそうですが11月頃なので何も見えませんでした。残念。戦場ヶ原はまだ男体山が無かった頃東に川があり、約2万年前に火山活動で男体山ができ、川がせき止められて湖ができ、その後の噴火の噴出物で湖が埋められ、以降厳しい寒さからそこに生えた植物が完全に分解されず泥炭となり、積み重なってできたそうです。

これが青木橋です。9:56です。

歩いている途中小降りに見舞われましたが、小さい傘を持っていましたので助かりました。

ミズナラの林が広がっています。クマの餌となるどんぐりをつけるため、クマにとって重要な木です。

泉門池です。10:11です。

以前はもっと水位があったのが伺えます。

もう少し先(湯ノ湖方面)まで行くとクマ除けのベルがありました。この辺で引き返しました。

先に通った分岐に戻り小田代ヶ原に向かいます。標識はあり歩道は整備されているもののグーグルマップにはでてこない所ですので、戦場ヶ原をハイキングするなら小さくても地図が必要だと思います。ここから先は小田代ヶ原探勝コースになります。

途中に鉄の扉があります。開けて進みます。

分岐に差し掛かりました。西ノ湖方面に向かいます。10:50です。

小田代ヶ原に到着です。戦場ヶ原とほとんど一緒の風景です。11:08です。

場所によってモザイク模様に見えます。これは土の水分や養分の微妙な違いで生える植物が異なるからです。

クマの目撃情報もあります。ただ中々遭遇するものでも無く、遭遇したら寧ろラッキーくらいに考えて良さそうです。戦場ヶ原に限らず日光は全域にクマがいます。

通り過ぎてしまいましたがバスの停留所があります。低公害バスで赤沼まで行ってくれます。500円です。私は小田代線歩道を歩きました。

グーグルマップですと場所と方角だけで道は出てきません。

これが小田代ヶ原歩道です。クマの出てきそうな雰囲気です。早朝と夕方はいるかもしれません。

赤沼茶屋に到着です。12:00です。大体一周するのに3時間くらいでした。昼食にありつきたかったのですが、食堂営業はお休みとのことでした。