日光田母沢御用邸記念公園の紅葉を見てきました

2023.11.10(金)日光田母沢御用邸記念公園に行ってきました。中禅寺湖からいろは坂を下り、国道120号沿いで、日光山内の手前にあります。駐車場は2時間300円です。日光田母沢御用邸は1899年(明治32)に大正天皇のご静養のために造営され、1947年まで三代にわたる天皇、皇太子がご利用されました。民間住宅(小林家別邸)に、旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部を移築し、新たな部分を加えて、1918年の大規模な増改築を経て1921年現在の姿になりました。その結果江戸、明治、大正と異なる時代の最高建築様式を見ることができます。部屋数は合計106室で、上皇陛下も1944年7月から約1年間ここで疎開生活を送られたようです。2003年に国の重要文化財に指定され、2007年に日本の歴史公園100選に剪定されました。

入館料は600円(庭園も見られます)、音声ガイダンスは200円でした。最初は音声ガイダンス無しで見ましたが、やはりある方がいいと思い購入しました。

中庭です。風情があっていいです。

休憩所のシャンデリアですが見たことも無いくらい上品でした。どう見ても西洋風で、和洋折衷の建築様式なのが伺えます。

照明のスイッチからして普通ではないのが分かります。

展示室にあった襖です。婦人が囲碁をやっている珍しい絵でした。

天井板も綺麗に磨いたようです。その時の洗剤も市販のものでは無く、その場で調合して作ったようです。

御玉突所です。大正天皇は玉突が好きだったみたいです。

謁見所です。この御用邸で最も重要な部屋にあたります。天皇はここで来訪者と謁見していたようです。

 

御学問所です。紀州徳川家中屋敷の部分にあたります。全体にある梅の絵が印象的でした。嘉仁親王はここで学問をされていたようです。

2階の剣璽の間です。剣璽とは3種の神器のうち剣と勾玉を併せた呼称で、部屋の奥の間に奉安されました。奥の厚畳の縁は絹でできた繧繝縁(うんげんべり)となっています。

2階の皇后が使っていた御学問所と御次の間です。

2階から屋根が見えますが銅板屋根だそうです。

内謁見所です。細部が凝っておりとても格調の高い部屋でした。

一階に降ります。ここは旧小林家別邸として新築部にあたります。高等女官詰所とあります。

御湯殿です。釜の無いのが特徴です。外の貯槽にお湯を貯めていたようです。

皇后御座所です。照明が外よりにあるのが特徴的で、外から見たシルエットが際立つようにした配慮だそうです。

お土産にクッキーを買いました。1800円でした。

外に茶寮がありビーフカレーを食べました。値段は忘れました。1300円くらいだったと思います。

次は中庭を見てみます。外から見た田母沢御用邸もいいものです。

庭には大きな池があります。紅葉は残念ながら終わりかけていました。今年は暖かく紅葉自体がイマイチだったようです。残念。

ここら辺は建物の中の照明と紅葉がマッチしていてとてもいい感じです。

枝垂桜ですが4月にはさぞ立派な花を咲かせることと思います。

天皇皇后両陛下が植えたものです。ネットで囲まれています。お手植えするところのビデオが中で観れました。

散歩道がありますがもう少し時期が早ければ、この辺は絶好の紅葉スポットだったと思います。

防空壕の入り口がいくつかあったのも印象的でした。

全体を通してとても良かったです。天皇の生活の様子が垣間見える貴重な建築だったと思います。ここは今回の旅行で最後の所でしたが、最後を締めくくるにふさわしい荘厳な名建築だったと思います。