上野東照宮の昇り龍を観てきました

2023.12.29(金)上野恩賜公園を回ってきました。当初は国立科学博物館に行く予定だったのですが休館日、上野の森美術館は列を作るぐらいの込み具合で、上野東照宮他を回ってみました。日光東照宮へ行ったばかりですので、上野東照宮との違いと共通点等について書いておきます。

上野東照宮

藤堂高虎(1556~1630)は上野山内の屋敷の中に徳川家康を追慕し家康を祭神とする宮祠を造ったのが上野東照宮の創建と言われています。現在の社殿は家光が大規模に作り替えたもので、ほぼ当初の姿を今に伝えています。社殿は拝殿、幣殿、本殿からなり、この様式を権現造りと言います。唐門は入口の石造明神鳥居、唐門の前の銅燈籠四十八基と合わせて国の重要文化財に指定されています。

まずは石造明神鳥居ですが、関東大震災にも耐えるほど頑丈だったようです。

ぼたん苑は期間外でした。

五重塔が見えます。明治時代の神仏分離令で取り壊しの対象になりましたが、当時の宮司は寛永寺に所属させることで残しました。よって旧東叡山寛永寺五重塔と言います。

狛犬もあります。

正面に進むと唐門が見えます。1651年造営で国指定重要文化財です。金箔なのは日光東照宮と共通するところです。ただやはりこちらの方が規模は小さいです。

左右の昇り龍、降り龍の彫刻が日光の眠り猫で有名は左甚五郎作です。

拝観料500円払って社殿の方を観てみます。中央に見えるのが御神木の大楠です。高さ25m、樹齢約600年、東照宮創建以前からあるようです。

スリットから見えるのが巨大な切り株で、銀杏の木です。樹齢600年を超える御神木で、高さ30mをにもなり枝にはフクロウが住み着いていたようですが、内部に大きな空洞があることが判明し倒木の恐れから切り倒すことになりました。

社殿の門の前の燈籠の数にも圧倒されました。妙にインパクト強かったです。

社殿を取り囲む透塀で、これも国指定重要文化財です。様々な動物の彫刻が見られます。これは猿ですね。日光の三猿を連想させられました。

これは塀の中のものです。兎が見えます。平成21~25年の保存修理工事ではすべての彫刻に色彩を施したようです。

これは社殿(金色殿)です。中は見れませんでした。ここまで金箔な建物も初めてみました。

これは正面から観たものです。中は拝殿、幣殿、本殿と三つの部屋から構成される権現造です。

これは側面ですが、鳳凰の彫刻が見られます。中を見れないのが本当に残念でした。

これは中から見た唐門です。1651年造営国指定重要文化財で、正式名称は唐破風造り四脚門(からはふづくりよつあしもん)と言います。正面上部には錦鶏鳥、銀鶏鳥の透かし彫りがあります。唐門をはじめ日光東照宮と比べたらこじんまりとしておりやや地味だなっという印象を受けました。しかしこれだけ贅沢に金箔や巧妙な彫刻が施されていてそう感じるということは、やはりいかに日光東照宮が凄いかということが改めて分かりました。

西郷隆盛像

薩摩出身の西郷隆盛は幕末に国事に奔走し、1867年王政復古の大業を成就し、明治維新の基礎を築いた藩士です。江戸城の無血開城に成功し、江戸を戦禍から救った功績は余りにも大きく有名です。上野公園御徒町方面にあるこの像は隆盛の旧友吉井友実が建立を計画し、明治30年高村光雲によって作られたものです。ずんぐりした体形と犬を携えているところに愛着を感じます。

五條天神社と花園稲荷神社

不忍池のそばにある五條天神社と花園稲荷神社で中で隣り合っています。この鳥居は千と千尋の神隠しを連想させる感じです。

花園稲荷神社です。賽銭を入れてお祈りしてきました。

五條天神社です。悪疫払いの茅の輪があり、8の字を描くようにくぐってからお祈りします。面白いです。

大晦日に火をつけるようです。