旧岩崎邸庭園を見てきました

2023.11.19(日)旧岩崎邸庭園を見てきました。東京都には9つの都庭園があり、そのうち4庭園(旧岩崎邸庭園、六義園、清澄庭園、殿ヶ谷戸庭園)は三菱財閥創業者一族で知られる岩崎家にゆかりがあります。旧岩崎邸庭園はその一つで国の重要文化財に指定されています。

チケットは大人400円でした。

旧岩崎邸庭園は明治29年に岩崎彌太郎の長男で三菱第三代社長の久彌の本邸として造られました。往時は現存の3倍もの規模があり、建物は20棟もあったそうですが、今は洋館、撞球室、和館の3棟しかありません。そしてこれが洋館の外観です。まるでデズニ―の建物をイメージします。中には靴を脱いで上がります。尚中は撮影禁止でした。ジョサイアン・コンドルの設計で、ジャコビアン様式の装飾で、ルネサンスやイスラーム風のモチーフ等が織り込まれています。天井が高く、壁、床の寄木のデザインといい、ちょっと見たことが無いくらい凝った豪華な造りをしていました。ベランダのタイルはミントン社製で、2階の壁紙は金唐革紙という貴重なものでした。往時は岩崎家の集まりや賓客を招いてのパーティーなど迎賓館として使用されました。関東大震災の時は避難所として開放し、約5,000人が難を逃れたようです。

これは2階のベランダから撮った庭園の眺めです。紅葉を見るには少し物足りませんでした。

これが和館で、書院造りが基調です。洋館よりも天井が低く、岩崎家の居住空間で、往時は洋館を遙かに凌ぐ規模だったみたいです。今は1棟のみです。尚洋館1階、2階、和館を見ると外に出ます。ちなみに和館には茶店があり、お茶やケーキを楽しむこともできます。

和館と洋館は接合しており、これがその部分です。

これが庭園から見た洋館の外観です。岩崎邸は戦後GHQに接収され、返還後昭和27年に国有財産となりました。

これが撞球室です。洋館と地下で繋がっていますが、そこは通れませんでした。

ここは撮影禁止とはありませんでしたので、外から撮らせていただきました。ビリヤード場が別棟というのは聞いたことがありませんが、それぐらい贅沢な邸でした。

これは別角度から撮ったものですが、てかり具合から今も十分に手入れをされているのが伺えます。管理も大変だと思います。

邸宅の隣の建物に日本で有名な建築家の展示がありましたが、これはそこの2階から撮った岩崎邸の写真で、洋館と和館の接合部です。尚この建物の部分も昔は和館だったようです。

これは庭にあった灯篭です。こんなに大きい灯篭は初めて見ました。

まとめ

一見の価値はあり、一時間半は堪能しました。往時は使用人が50人もいたそうですが、もうここまで規模の大きい邸宅には現代では住めそうもありません。税金だけでも凄い額になり、維持管理が大変です。しかしここまで豪華な和洋折衷の邸宅は今まで見たことが無く、今後も恐らくここを除き見ることは無いと思いました。