クリス・ファーガソンから学ぶバンクロール管理術
- 2014/05/14
- プロポーカープレイヤーから学ぶ
- クリス・ファーガソン, バンクロール
ポーカーで成功を収めるには技術と運、バンクロールの管理が必要と言われています。
今回はバンクロールの管理に焦点を当て、0から$126000ものバンクロールを作り上げたクリス・ファーガソンから学んでみようと思います。
クリスファンガーソンとは1963年4月11日生まれで、カリフォルニア州ロサンゼルス出身です。
両親が数学の博士号を持ち、彼もUCLA大学でコンピューターサイエンスを学び博士号を取得しました。
数学に卓越した能力を持つ彼が、ポーカーに興味を持ったのは不思議なことではないですね。
10歳の頃から父に教えられオンラインポーカーを始め、1995年頃から本格的にプレイし、2000年のワールド・シリーズ・オブ・ポーカーのメインイベントではT.J・クルーチェーを破り優勝し、賞金150万ドル(推定:1億5000万円)を獲得しました。
生涯獲得賞金額は$8ミリオン(8億円)を超えます。
2004年はフルフィルトポーカーの立ち上げを手掛け、フルティルトポーカーのトーナメントにおけるファイナルテーブルで使われるアルゴリズムも開発しました。
ロン毛と髭に黒のテンガロンハットという風貌から、ジーザス(神様)と言われています。
彼はポーカーはお金のためにやるのではなく、チャレンジとしてやるというタイプです。
最初の頃もお金ではなく、ポイントを掛けたサイトでプレイしていました。
その彼がなし得た偉大な業績に、バンクロールを0から$100000を超える額にしたというものがあります。
彼はバンクロールの管理の重要性を説き、それを自ら実行し証明したのです。
0から始めるとなると、フリーロールから始めるしかありません。
彼が作り上げた主なルールは以下の4つです。
1)キャッシュゲームやシットアンドゴーでバンクロールの5%以上はバイインしない。
2)もし自分のバンクロールの10%以上が1つのテーブルでリスクに晒されたら、そのテーブルは去らねばならない。
3)マルチ・テーブルトーナメントではバンクロールの2%以上のバイインのものには参加しない。
4)リバイトーナメントではバンクロールの0.66%以下のバイインのもののみ参加できる。
2006年からこの4つを忠実に守り、フリーロールから始め、ある程度バンクロールができ上がると$1バイインのトーナメントによく参加し、9ヶ月でバンクロールを$100へ増やしました。
億万長者が目覚ましをセットしフリーロールへ参加して、たった$2の賞金を冷や汗をかいて勝ち取ったというのですから驚きです。
先に述べたように、本当にポーカーが好きでないとできないことだと思います。
このバンクロール管理のお陰で、どのステークスのどのテーブルでプレイしたらいいのか、自己管理がしっかりとできて、モチベーションも常に100%保てたみたいです。
彼が言うには、いったんステークスを上げると下げるのは辛いそうです。
これは私にもよく理解できます。
しかし彼ですら$0.25/$0.5から$0.05/$0.10へ下げたことがあったそうです。
これは本当に辛かったと言っていました。
負けが込むことは誰にでもあるそうです。
しかし本当にプロポーカープレイヤーとして成功したかったら、自分でバンクロールのルールを作り、それに従わなければいけないと言っています。
それから9カ月の間に、彼は$100を$10000へを超える額まで増やしました。
私は彼ほど厳しいルールは作れませんが、バンクロールの1/30を超えるテーブルにはバイインしないことにしています。
現時点で$600ちょいのバンクロールがポーカースターズにあり、$0.08/$0.16(Maxバイイン$16)でプレイしていますが、次ぎの$0.10/$0.25(Maxバイイン$25)のステークスになるには$750以上必要ということになります。
逆に$300を下回ってしまえば$0.05/$0.10(Maxバイイン$10)でプレイしなければなりませんが、もしそうなってしまったら本当に辛いだろうなと思います。
しかし逆にモチベーションは維持できそうです。
またその日のハンド数とバンクロールの収支は必ず付けようと思っています。
ホールデムマネージャーを使えば簡単に収支を見ることができます。
クリス・ファーガソンのバンクロール管理は参考にしてみて下さい。