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最終編集日 2017.10.29 エベレストポーカーは10月30日をもちまし日本語対応のサービスが終了しました。

カードをプロテクトする

テキサスホールデムというのは、基本的には自分のカードの方が強いと思えばベットして、相手に逆転の余地を与えないゲームです。

スロープレイというのもありですが、条件が整わない限りはやはりベットしていくのがセオリーです。

ここではカードをプロテクトする例を紹介します。

 

 

捲くられる余地のあるツーペア

キャッシュゲーム$0.08/0.16

プリフロップ

U$39.47

H

D

S

B(私)$20.81 A♣、8♣

VPIP35、PFR28のそこそこアグレッシブなプレイヤーがUから$0.48へオープンしました。

H、D、Sとフォールドし、私は$1.62へ引き上げました。

Uはコールでついて来ました。

 

フロップ$3.32 8♠9♥A♦

ツーペアをヒットさせた私は$1.86をベット、相手は$3.84へリレイズしてきました。

相手の強いアクションから考えて、相手がAを持っていたらもう1枚のカードも絵札の可能性が高く、ターンかリバーでそれらが落ちるのは見たくありません。

私がボードにある2枚をヒットさせたため、相手がセットになっている可能性は低く、私はオールインしてこのハンドをプロテクトすることにしました。

相手は少々考えてフォールドしました。

2014.5.10p4

プリフロップ、フロップと相手のアクションが強い場合には、本物のカードである可能性が高いです。

こういう場合はポットも大きくなっているため、もし自分のカードの方が勝っていそうなら、ナッツでもない限りはオールインして自分のハンドをプロテクトする方がいいです。

間違ってもスロープレイして、相手にフリーカードを与えてはいけません。

ペアハンドの扱い方

ペアハンドというのはプリフロップではとても喜ばしいハンドですが、フロップ以降はセットにならなければただのワンペアです。

フロップでオーバーペアならまだしも、自分のペア以上のカードが落ちると少し困ってしまいますよね。

プリフロップでペアハンドというのをどうやって扱ったらいいのか、ここでは私の実戦を元にペアハンドの扱い方を考察してみようと思います。

 

 

損切り

キャッシュゲーム$0.08/$0.16

プリフロップ$0.24

U

H

D(私)T♣、T♥

S

B

Uが$0.48へレイズ、Hがフォールド。

私は$1.62へ引き上げましたが、理由はUがフロップでコンティニューエーションベットを打ってくる確立が高く、ここでフォールドさせたかったからです。

Sがコール、BとUはフォールドしました。

 

フロップ$3.88 K♠、3♦、2♣

Sは$1.9へ引き上げました。

相手のデータはややルーズだがまともなプレイヤーで、フロップのコンティニュエーションベット率は50%でした。

これはブラフの可能性もありそうです。

フロートもいいのですが相手はターンのコンティニュエーションベット率も50%で、ターンでTがセットにならなければこれ以上プレイし続けるのが難しくなるので、私は$3.8へレイズしました。

少し勿体ないかもしれませんが、ここで自分の立ち位置をはっきりさせたかったからです。

すると相手はオールインしてきました。

さすがにTのワンペア以上はあるのだろうと思い、私はフォールドしました。

2014.5.10p3

さすがにブラフでないと思ったらボードにKが見えている状態では、Tのワンペアではオールインコールはしきれません。

このプレイで$5.42ほど失いましたが、相手にカードの強さを露呈させて損を最小限に食い止めたこのプレイはそれなりに良かったと思います。

ほとんどフロップのプレイかもしれませんが、Tのようなやや強めのペアで、オープンしているプレイヤーのコンティニュエーションベット率が高い場合は、ポジションが良くてもフォールドエクイティを狙い3ベットで入るケースが多いです。

やはりフロップでセットにならない確率の方が圧倒的に高く、ブロードウェイカードが落ちると厄介だからです。

 

 

高いインプライドオッズでセットを引き当てる

キャッシュゲーム$0.08/$0.16

プリフロップ$0.24

U

H$27.86

C(私)$15.76 3♥、3♠

D

S$15.60

B

Uがフォールド、VPIP79のHが$0.48でオープン、私はこのアグレッシブプレイヤーに対して安くセットを作りペイオフさせたいと思いコール、Dがフォールド、VPIP40とこれまた高いSが$2.08へレイズしました。

Hがコール、私はポジションがいいしSはスクイーズの可能性も高いことからコールを選びました。

 

プリフロップ$6.4 3♣、Q♥9♦

Sが$4.48をベット、Hがフォールド。

セットを引き当てた私は、SはQをヒットさせている可能性も高くターンかリバーでQが落ちると目も当てられないので、$8.96へレイズしました。

Sはコールしました。

 

ターン$24.32 7♦

Sはチャック。

私はリバーでQが落ちるとまずいので、$4.64をレイズし彼へオールインを促しました。

Sはフォールドして私がポットを勝ち取りました。

2014.5.10p2

相手はブラフだったのかもしれませんが、フリーカードを与えないこのプレイは良かったと思います。

プリフロップで二人の$2.08へコールしましたが、多人数参加の場合と、セットを作った時大きくペイオフしてくれそうだったら(この場合二人のアクションが強いため、フロップ以降もポットが大きくなることが予想される。)、ペアハンドでコールしこのように安くセットを作りにいくのはありだと思います。セットができる確率は約1/9ですが、$2.08(投資した額)×9=18.72<$23.23(得られた額)よりこの投資は正しかったと言えそうです。逆に言うとセットを作った時9倍以上の見返りがなければ割りが合わないということになりますが、そういうわけでもないのです。特にポジションがいい場合は、相手のプロフィールを考慮し、ボードによってはいくらでもストーリーを作っていけますからね。

プリフロップのミス

何事もミスなくして上達する人はいません。

私も例外ではありません。

ここでは私の実戦の中から、プリフロップのミスを取り上げ考察してみようと思います。

 

 

ドミネイトパターンのキッカー負け

0.08/0.16のキャッシュゲーム

プリフロップ$0.24

U$19.02

H

C

D(私)$13.13 A♦T♥

S

B

ややルーズ(VPIP28)だがプリフロップレイズ率がそんなに高くない(PFR17)Uが$0.48でオープン。

HとCはフォールド、私はポジションがあるため参加を決意し、$1.62へレイズ。

SとBはフォールド、Uはコールしました。

 

フロップ$3.48 7♣、K♦、A♠

Uはチェック、私はAがヒットしたので$2.24をベット、Uはコールしました。

 

ターン$7.96 5♣

Uはチェック、私は5♣はブランクだと思い$4.2をレイズ、Uはコール。

 

リバー$16.36 4♦

Uはチェック、私もここに至っては相手はAかK或いは両方をヒットさせており、Aならキッカー負けの恐れもあるためチェックで返しました。

 

ショーダウン$16.36

相手はA♥、Q♣を開きキッカー勝ちした相手がポットを勝ち取りました。

2014.5.10p1

これは完全なプリフロップのミスでした。 PFR17の相手がアーリーポジションからレイズでオープンしている場合は、相手にブロードウェイカードが入っていることが推測できます。いくらポジションがあるためとは言え、A、Tのオフスーツで参加したのはドミネイトされている可能性もあるし、実際にAがヒットしたらキッカー負けを起こす可能性が濃厚です。実際にそのようになってしまいました。アーリーポジションから滅多にレイズでオープンしないプレイヤーが、レイズでオープンしてきた時は要注意です。

ポケットペアのプレイの仕方

今回はポケットペアはどうやってプレイするかを考察してみようと思います。

 

プリフロップレンジ表によると、ポケットペアは全て上位40%のレンジに含まれています。

つまり一番弱いポケットペア22でも、上位から40%目に当たるということです。

勿論AAが最強になります。

 

ポケットペアはフロップでセットになるとメチャクチャに強力で、ボードにフラッシュかストレートが見えていない時は、ほぼ勝利をものにできます。

勿論オーバーセットを作られて負けることもありますが、確率は相当に低いです。

例えばこのような例ですが、セットができると中々フォールドできないのですよね(笑)

こういう時は割り切ることにしています。

 

逆にフロップでセットができない時、ボードにそれより上位のカードが落ちると目がくらみます。

また中位のペアでフロップがそれ未満の数のカードだったとしても、オーバーペアの存在を考えるとそれほどえばれた立場でもなくなります。

 

つまりAA、KK、QQ以外のポケットペアはフロップでセットができなければ、それ以降の展開が相当苦しくなることが予想されます。

しかしもセットができる割合は9回に1回しかありません。

 

こうして見ると中位以下のポケットペアはそんなに美味しいハンドとも思えませんね。

 

ポケットペアとは基本的にはプリフロップでベットして相手をフォールドさせるハンドです。

 

 

では実戦の中からポケットペアのプレイを考察してみます。

 

1、まず私は基本的に、テキサスホールデムにおいてポジションが悪い状態でプレイすることを極端に嫌います。

これはフロップではプリフロップから良くなる方が確率が低く、何も状態が変わらないケースの方が多いため、大半は苦しい状態から先にアクションを起こさなければならないからです。

ポケットペアの勝ち方の基本は、ポジションのいい状態でプリフロップでリードし(自分がベットして相手にコールさせること。)、フロップでお互いに何も揃わずポジションの悪い相手にチェックをさせ、自分がベットして相手をフォールドさせるのが理想です。

 

pocketpair1

フロップでポジションのいい状態でヘッズアップに持ち込み、何も揃わなかった相手にチェックをさせ、自分がベットをして相手をフォールドさせるところです。

リードしている状態ですと、こういう流れに誘えやすいです。

HUDでフロップベットフォールドの割合が高い相手には特に有効です。

 

2、どんなペアでも多人数参加を除いてレイズインします。

フロップ以降、勝っていそうだったらほとんどの場合はベットします。

相手にドローを引かれ逆転されたくないからです。

ワンペアは基本的にはスロープレイはしません。

しかしボードにフラッシュやストレートが見える場合は、ポットがこれ以上大きくならないように努めなけばなりません。

 

pocketpair2

KKですが、いやなフロップです。

ボードにフラッシュドローとストレートドローが見えるのでベットしましたが、相手にコールさせターンで♣が落ちました。

こうなるともう強くは出れません。

ターン以降は攻守交替です。

チェックして相手にベットされ、仕方なくコールしているところです。

 

3、ポジションが悪い状態ですと、相手のベットに対してミドル以下のペアはフォールドすることもしばしです。

やはり苦しい状態(フロップでセットにならなかった状態)で、先にアクションを起こすのが嫌だからです。

 

pocketpair3

BBで77ですが、先にベットが入ったためここはフォールドしました。

 

4、3とは逆に相手よりポジションがいい状態ですと3ベットを試みることが多いです。

 

pocketpair4

コールではなく3ベットをするのは、やはりフロップではセットができないと仮定した場合、これ以上強くはいけないからです。プリフロップの段階で相手をフォールドさせたいところです。

 

pocketpair6

ポジションがいい状態ですと、逃げれる範囲でフロップでもレイズしていきます。

 

5、フロップでセットができてもボードにドローが見えるようならプロテクトする。

ポケットペアがフロップでセットになると、つい勝った気になってしまいますが、これは一番危ないです。

私はこれで随分と痛い目に遭いました。

 

pocketpair5

フロップでセットになりましたが、これ以降ボードに8が落ちるととても危険な状態になります。

こういう時はオールインして手をプロテクトします。

 

6、いくらポジションが良くても3ベットが入った後は、中位以下のペアはフォールドする。

いくらポケットペアでポジションがよくても、3ベットが入った後では少し考えます。

 

pocketpair7

ディラーで77ですが、3ベットが入った後なので私はフォールドしました。

ルースなプレイヤーに対しては4ベットを仕返すこともありますが、タイトなプレイヤーに対してはまずフォールドします。

 

7、多人数参加の場合はコールで入り、安くフロップを見にいく。

多人数参加の場合はレイズしないでコールに止め、安くセットを作りにいきます。

 

pocketpair8

このように参加者が多い時はレイズしないでコールに止め、安くフロップを見にいきます。

この場合は勿論フロップでセットができなければ、チェック、フォールドすることになります。

多人数参加ですとインプライドオッズが良くなるということですね。

 

8、3ベットでレイズインしても4ベットが入れば、中位以下のポケットペアはさすがにフォールドします。

 

pocketpair9

99で3ベットでレイズインしましたが後ろのプレイヤーに4ベットが入ったので、ここはフォールドしました。

相手がオーバーペアの可能性もあり、このままゲームに参加していると、とばっちりを喰うかもしれません。

 

9、AA、KK、QQのポケットペアならフォーベットに対してはオールインする。

 

pocketpair10

私がQQで3ベットした後に、レイズインした相手が4ベットをし返してきました。

QQなのでここはオールインします。

AA、KK、QQは確かに強いハンドですが、フロップ以降はただのペアでしかありません。

よってここで相手に強い決断を迫って、フォールドさせるのが狙いです。

この場合相手がAA、KKならしょうがないと諦めるしかありません。

 

 

以上がワンペアの代表的なプレイのパターンになります。

実際には相手がどういうプレイヤーかにもよるため、HUDのデータと照らし合わせてアクションを決定します。

例えばあまりにもタイト過ぎるプレイヤーに対しては、ブラフベットは避けたいですからね。

 

ポケットペアというのは基本的にはプリフロップでベットして相手をフォールドさせ、フロップ以降はセットにならなければポットが膨らまないようにプレイするハンドです。

フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編

フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編をレビューします。

定価 2500円+税

ページ数 330

著者 フィルゴードン

監修者 百方恵二

訳者 佐藤友香、松山宗彦

初版第1刷発行 2010.7.3

初心者向け

 

この本は、私のテキサスホールデムの教科書となっている本です。

エベレストポーカーと専属プロ契約をした、日本人唯一の女性プロポーカープレイヤー、アイスビア(icebeer)さんが訳者に携わり、フィルゴードンのことを「彼のポーカー界における何よりの功績はこの『フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編』を書きあげたことではないだろうか。」と評しているくらいです。

 

基本的にはこの本は、ライブポーカーとしてテキサスホールデムを取り扱っていますが、戦略的にはオンラインポーカーも同じだと思います。

ポーカーの基本戦略は勿論、テル(癖)やトーナメント戦略、確率と数学、心理学についてまで述べられており、ノーリミットホールデムの全体像を学ぶことができます。

 

またテキサスホールデムを長くやっていると、基本を忘れがちになってしまいますが、そういう時にまたこの本に立ち返って、ずれた感覚を取り戻すのにも最適の良書だと思います。

初心者は勿論中上級者まで、テキサスホールデムをプレイするなら是非携えておきたい著書です。

まさにテキサスホールデムは、『フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編』で始まり『フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編』で終わるといったくらいの名著だと思います。

 

中身についての感想を言えば、戦略が確率的に非常に理論正然としており、「捲くり目が薄い時には相手にフォールドしてもらいたいから大きめのサイズのベットを打ち、自分の方がナッツだと思えば小さめのベットで相手についてきてきてもらう。」といった自分の手や相手のアクション、ボードによってベット額を変える説明などは「なるほど。」と頷くものがありました。

 

また「オンラインポーカーにはテルはない。」とも言っていましたが、これに関しては反対でオンラインポーカーもアクションが早かったり遅かったりと、意外にテルはあると思っています。

 

私はオンラインポーカーしかやったことがありませんが、この本を読み終えてからは、相手のテルを見抜こうと二~四面だけでプレイするようになりました。

オンラインポーカーは多面でプレイするのが普通ですが、この本を読んでからはホールデムは自分が考えていた以上に奥が深く、多面でプレイするのを慎むようになりました。

 

また一番影響された言葉が、32ページに書かれている「アグレッシブなプレイこそが、勝てるポーカースタイルである。」というところです。

この言葉こそ、この本の全てを要約しているような一文で、この本により私のポーカープレイで『コール』の割合が劇的に下がりました。

アグレッシブな相手に対して、スモールポケットペアでセットを引きに行く場合は別として、大概の場合はレイズインするポーカースタイルになりました。

 

結果的にこのプレイスタイルにしてから勝率は良くなりましたが欠点もあり、危機的な状況に遭遇する頻度も高くなりました。

つまりバンクロールの振れ幅が大きくなったということです。

しかしテキサスホールデムは、何かヒットする確率の方が低いですから、アグレッシブなブラフ気味のプレイの方が勇気はいるけど、長期的にみたら利益は出るんだなと学びました。

 

以前シークレットキャッシュポイントという情報商材が出ていましたが、その著者の師匠がアイスビア(icebeer)さんです。

そのアイスビア(icebeer)さんもこの本から学んでいますから、『フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編』はシークレットキャッシュポイントの原型とも言うことができると思います。

実際によく似ている部分も散見されました。

 

フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編